外壁の種類について③(モルタル・タイル・ALC)

2020年7月31日更新

今回は、モルタル・タイル・ALCについてご説明します。

 

■モルタル

モルタルとは砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料のことです。

十分な防火性があり継ぎ目がないのでどんな形状の外壁にも対応できるデザインの自由度の高さがあります。

仕上げの工法によって多彩な表情を演出できるのが他の外壁材にはない大きなメリットです。

ただし、工業製品の外壁材とは異なり職人の手作業による現場施工になるので左官工の実力や仕上げを行う塗装工の腕が問われ現場での品質管理の良否によって仕上げや耐久性に大きな差が出ます。

◎メンテナンスについて

30年以上の耐用年数がありますが長く機能を保つためには適切なメンテナンスが必要です。

最大の弱点といわれている「ひび割れ」が発生すると雨水が侵入し構造部分の腐食や雨漏りを引き起こす可能性があるため補修が必要になります。

チョーキングや剥がれなど注意すべき劣化のサインは多くあります。

定期的なメンテナンスを行い、塗膜の耐久性に注意しましょう。

 

 

■タイル

粘土と主成分とした原料を板状にして焼き固めた外壁のことです。

耐久性に優れていて傷や摩耗がつきにくく紫外線による変色や褪色といった経年劣化はほとんどありません。

◎メンテナンスについて

下地のサイディングには継ぎ目ができるので水が浸入しないように注意が必要です。

浮きや剥がれが起きないように継ぎ目やコーキングの劣化に気をつけましょう。

 

 

◆ALC

ケイ酸質・石灰質・アルミニウム粉末を主原料とし高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルのことです。

水に浮くほど軽く、建物に負担を与えず、断熱性・耐火性に優れているなど非常に優秀です。

ただし、多孔構造で防水性はほとんどないので防水性の機能は仕上げ材に依存しています。

もし塗装仕上げに使われる塗料に防水機能がなければ水を吸収し内部から外壁が崩れてしまいかねません。

◎メンテナンスについて

パネルの継ぎ目のコーキングが劣化してしまうと防水性が低下して雨漏りの原因になります。

定期的なメンテナンスでは塗膜だけでなくコーキングが劣化していないかの確認が大切です。

 

さて7つの外壁について簡単に説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

言葉は聞いたことがあっても詳しくは知らない・・・という方も多かったと思います。

また一緒にお勉強しましょう☆


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